【徹底解説】ChatGPTと従来のチャットボットの違いとは?
昨今話題になっているChatGPT。
チャットボットはこれまでにもありましたが、
一体何が異なり、こんなに注目されているのでしょうか?
本記事では、実際にChatGPTを活用してみた事例を交えながら
その特徴と従来のチャットボットとの違いについて詳しく解説していきます。
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ChatGPTとは?
ChatGPTは、OpenAIが開発した自然言語処理技術を応用したチャットボットで、
日本国内でも各種メディアが取りあげ、認知度が上がってきております。
その特徴は、約5兆語という大規模なテキストデータを学習し、
人間のような自然な対話を実現することです。
従来のチャットボットとは異なり、事前に用意されたルールに従って動作するのではなく、
自己学習によって人間の発話を理解し、それに応じた回答を生成することができます。
会話形式でやり取りができるため、まるで人間と会話していると錯覚するレベルで、
近未来を肌で感じることができるのです。
ChatGPTは従来のチャットボットと何が違うの?
ChatGPTは、自然言語処理技術を用いた人工知能(AI)の一種です。
従来のチャットボットとの最大の違いは、その対話が自然であることです。
これまでのチャットボットは、
事前にプログラムされたルールに基づいて応答を返すことが多く、
ある程度の制限がありました。
一方、ChatGPTは、大量の自然言語データを学習することで、
人間のような自然な対話を生成することができます。
ChatGPTの特徴は?
続いて、ChatGPTの特徴について見ていきましょう。
1.自然な対話が可能である
従来のチャットボットは、
予め決められた会話のパターンに基づいて応答するため、
ユーザーとの対話が不自然に感じられることがありました。
しかし、ChatGPTは大量の文章を学習することにより、
人間のような自然な対話が可能になります。
そのため、ユーザーは自然な言葉で話すことができ、対話がスムーズになります。
2.回答できる領域が広い
ChatGPTは膨大な学習データに基づいて応答するため、
従来のチャットボットよりも、回答できる領域が広く、
多様なユーザーのニーズに応えることができます。
具体的には、従来のチャットボットは学習させた領域以外の回答ができないのに対して、
ChatGPTは基本的にどのようなジャンルにおいても回答することができるのが特徴です。
3.事前に設計された規則に頼らない
従来のチャットボットは、
事前に設計された規則に基づいて応答するため、
規則を更新する必要がある場合には、運用担当者が手動で更新する必要がありました。
一方、ChatGPTは自然言語処理技術を用いて、
ユーザーの発話からパターンを学習するため、
基本的に手動での更新が必要ありません。
ChatGPTの得意・不得意なことは?
得意なこと
回答する領域を特定し、
具体的にどのようなアウトプットを出してほしいかリクエストすることで、
人間が考えたような文章を作り出すことが可能です。
例)
「チャットボットというテーマに基づいて、SEO上位10位までのブログ記事を参考に、初心者でも分かる内容でタイトルと記事の構成案を考えて。」
上記の通り、まるで人に提案されたような答えが返ってきます。
不得意なこと
2023年3月1日時点では、2021年9月までのデータしか学習されていません。
そのため、最新の情報を回答することが不得意です。
また、なぜその回答を出しているかについてはブラックボックス化されており、
内容の正否のジャッジが行えないリスクがあります。
上記の回答は一見全て正しいように見えますが、
実は正しい情報の回答と、間違った情報の回答が混ざっています。
正しい情報と間違った情報がそれぞれどこにあるのか見てみましょう。
従業員数:2022年11月30日時点で、 売上:2022年11月期の売上高は、 事業内容:個人向け資産管理サービス「マネーフォワード ME」、法人向け経費精算サービス「マネーフォワード クラウド会計」、クラウド型人事労務管理システム「マネーフォワードHR」などの提供 提供するサービス名: マネーフォワード ME(家計簿サービス) マネーフォワード クラウド会計( マネーフォワードHR(人事労務管理システム) ←存在しないサービス名 その他、金融系アプリの提供やデータ分析サービスの提供なども行っています。 ※1 引用元:https://corp.moneyforward.com/about/outline/ ←存在しないURL ※2 引用元:https://corp.moneyforward.com/ir/financial/ ←存在しないURL |
このように、既に存在しないURLを基に情報を抜粋しているので、
情報が異なったり、もともと存在しないサービス名が混ざっていたりします。
そのため、情報がすべて正しいかどうか入念なチェックが必要です。
従来のチャットボットの方が得意なこともある
続いて、従来のチャットボットにも目を向けてみましょう。
従来のチャットボットは、
ChatGPTに比べると次のような優位性を持っています。
1.コスト面での優位性
従来のチャットボットは、
ChatGPTの様に大量のテキストを学習させなくても利用できることから、
一般的に導入準備や運用メンテナンスにかかるコストが低いです。
2.正確な情報を回答する
学習させる領域が限定され、
回答する内容は人の目を通して正しいとされた内容であるため、
正しい回答を出すことができます。
3.柔軟性の高さ
従来のチャットボットは、特定の領域に限らず、
様々な用途に使える柔軟性があります。
例えば、社内での問い合わせ、顧客からの問い合わせ対応など、
ビジネスにおいて広く活用されています。
従来のチャットボットの弱点
従来のチャットボットは、
いわば空っぽの脳みそからスタートします。
そして以下のような長い工程を得て、運用開始となります。
この工程には一般的に3か月~半年かかるとされています。
さらに、導入準備のコストに加え、
運用開始後のメンテナンスコストもかかります。
運用開始後も、回答内容や質問パターンを追加していく必要がありますが、
当初はきれいに体系立てていた学習データが、次第にカオスな状態になっていき、
運用メンテナンスの限界を迎える、というリスクもあるのです。
ChatGPTと従来のチャットボットの比較
ここまで、ChatGPTの特徴や優位性・弱点について解説してきました。
ChatGPTは、
自然言語処理技術を駆使して人間と自然な対話をすることができ、
従来のチャットボットに比べて高度な処理能力や柔軟性を持っています。
いわゆる「壁打ち」や「文章の要約」の相手としては、非常に頼れる相棒的存在と言えます。
一方で、従来のチャットボットは、
人の手が介在して運用することで正確な回答を出すことができます。
そのため、間違えられないような内容を質問する場合などでの活用が有効と言えます。
利用するシーン、用途に応じて使い分けることによって、
チャットボットがより仕事や人生を豊かにしてくれる手助けになると言えるでしょう。
もちろん、チャットボットは社内の業務においても活用することが可能です。
弊社では、業務効率化に貢献する、社内向けAIチャットボットを提供しています。
AIチャットボット HiTTO(ヒット) の特徴
AIチャットボット HiTTO(ヒット) は、共通AIチャットボット(※1) と
各企業毎に独自のFAQを登録できるAIチャットボットを提供しています。
※1管理部門(人事/総務/経理/法務/ITヘルプ等)に寄せられる質問データを大量に学習させたAIチャットボット
特に共通AIチャットボットは、ChatGPTのように
事前学習不要でありながら、「信頼性の高い回答を出す」ことができるという点で、
多くの企業様にご導入いただいております。(※2)
※2 社内向けAIチャットボット市場シェアNo1
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